サ高住と分譲マンションの一体開発広がる

同居より「近居」に需要

サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)と分譲マンションを一体で開発する事例が増えてきた。

NTT都市開発(東京都千代田区)は東京都調布市でサ高住と定期借地権付きマンションを1棟の建物として企画する。
2018年の完成がめど。
1万3223㎡の土地にサ高住131戸と一般住宅155戸、計286戸を建築する。
介護が必要になった親をサ高住に住まわせ、子どもが分譲マンションに住む「近居」の需要を見込む。

これまで14年に一体開発型の第1号案件を千葉県・津田沼で竣工し、ターゲット通り親子でサ高住、分譲マンションに分かれて住むケースも出てきた。
現在、東京都練馬区で第2号案件も建設中だ。
東京建物(東京都中央区)も日立アーバンインベストメント(東京都千代田区)と共同で1月にサ高住『グレイプスシーズン戸塚』をオープンした。
物件はJR東海道線「戸塚」駅から徒歩14分に立地する6階建て全74戸で、道を挟んで分譲マンション『ネクサスシーズン戸塚』が立つ。
狙いは同じく近居だ。
すでに1件同様なケースが出ているが、東京建物・広報CSR部は「親を呼び寄せることを考えて分譲マンションに入られていることもあるだろう。長期的に親子で利用するケースが増える」と推測する。

(全国賃貸住宅新聞様より引用)