ユアテック/電柱元穴建替工法向け新工具開発/傾斜地でも施工容易、作業効率2倍に

 ユアテックは、電柱元穴建替工法向けに新たな架線物仮移設工具を開発した。電柱を建て替える際に地面を掘削せずに仮電柱を設置できるのが特徴。地下埋没物を損傷する恐れがなく、掘削に伴う諸手続きも不要となる。
 従来式の工具は、架台を固定する重りの設置や傾斜地での水平調整などに時間がかかり、1日1本までの施工が限界だった。今回開発した工具は、重りや柱体などの資材や関連工具一式を昇降式架台にまとめることで、4トントラック1台で運搬することが可能になった。
 架台に昇降式ジャッキを取り付けることで、傾斜地での水平調整も容易になり、半日で1本の施工が可能になった。架台は最大17度までの傾斜角に対応できる。
 同社は26日、宮城県富谷市の同社人財育成センターで新工具を用いた施工法を公開=写真。佐藤文彦上席執行役員電力本部配電部長は「電柱工事に積極的に活用し、さらなる作業効率化を図りたい」と述べた。
 電柱工事への新工具の採用は、作業検証分を含め既に15本の施工実績がある。同社は12月末までに主要28営業所に新工具を配備する予定だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)