中部整備局/濃飛横断道堀越峠工区、直轄権限代行の検討調査着手

 中部地方整備局は2022年度、岐阜県が整備を進めている濃飛横断自動車道のうち郡上市内の堀越峠工区約5・9キロを対象に、直轄による権限代行実施を検討するための調査に着手する。同工区では地滑りや断層が確認され技術的に施工が困難なことから、県や濃飛横断自動車道事業促進期成同盟会などが国に権限代行による事業化を要望していた。調査は岐阜国道事務所が担当する。
 濃飛横断道は、郡上市から下呂市を経て中津川市に至る延長約80キロの地域高規格道路。東海北陸自動車道や中央自動車道と一体となって県内の幹線道路網を形成する重要な路線。これまでに和良~下呂間の延長8・1キロが供用済み。現在はリニア中央新幹線の開業を見据え、中津川工区延長約5キロの整備が進められている。
 地元の要望を受け県が示した最適なバイパス(BP)ルートによると堀越峠工区は、郡上八幡IC付近から入間地区を結ぶ延長10・5キロの八幡・堀越峠工区のうち、中間点の国道472号から以東の区間。21年3月に都市計画決定済み。調査の結果、高度な技術力での施工が可能と判断されれば直轄で事業が進められる。

(日刊建設工業新聞様より引用)