九州整備局/業務の若手技術者表彰制度創設/45歳未満条件で今夏から実施

 九州地方整備局は、建設コンサルタントの若手技術者育成に向け業務部門の若手優秀技術者表彰制度を2021年度に創設すると発表した。45歳未満などの条件を満たす成績優秀者を表彰し、その後の業務で配置する場合は他の表彰部門と同様に入札の総合評価方式で加点する。20年度に完了した業務を対象に今夏の国土交通行政功労表彰で表彰する予定だ。
 建設業界の担い手の確保・育成と技術力の向上を図る取り組みの一環。業務部門の優秀技術者表彰制度は既にあるが、経験年数などがこの基準を満たさない優秀な若手技術者を表彰する。同様の表彰は北陸地方整備局も実施している。
 21年度の表彰の選出基準は契約時に45歳未満の主任(管理)技術者で直轄以外も含む担当業務に主任・管理技術者として従事した経験が5年未満かつ担当技術者も含め担当した直轄業務が5件以上あること。建築関係は発注件数が限られているため、経験年数と件数は基準から除外する。
 若手優秀技術者を配置する場合、総合評価方式の配置予定管理技術者等の経験・能力の評価項目で加点する。加点措置は8月以降に手続きを行う案件から適用する。
 港湾空港関係も同様の表彰を予定しているが選出基準は検討中。
 若手優秀技術者の表彰制度は工事部門で13年度から実施しているが、業務部門にはなく、若手技術者のモチベーション向上などにつながるとして建設コンサルタンツ協会(建コン協)が要望していた。
 九州整備局では「よりよい業務成果を上げるための目標になり、若手技術者の活用にもつながれば」(竹下卓宏技術調整管理官)としている。

(日刊建設工業新聞様より引用)