大阪府ら/京阪電鉄寝屋川枚方連立/22年度に5JVで着工

 大阪府が寝屋川市、枚方市、京阪電気鉄道と共に進めている京阪本線連続立体交差事業について、2022年度に着工すると地元関係者に説明した。区間は寝屋川市駅北側から枚方市駅手前までの延長約5・5キロ。府と京阪は本年度、鉄道工事に関する工事施工協定を結んだ。5工区で工事を行う。寝屋川市駅側から第1工区は錢高組・清水建設・熊谷組JV、第2工区は大林組・森本組・前田建設JV、第3工区は奥村組・淺沼組・西松建設JV、第4工区は大成建設・戸田建設・飛島建設JV、第5工区は前田建設・竹中土木・鉄建建設JVが施工する。
 第1工区は寝屋川市駅北側から旧国道170号までの延長1174メートル。工区両端側が既設線路を隣接沿いに移設し、その跡地に高架橋を造る仮線方式を採用。中央部は既設線沿いに高架橋を新設する別線方式を使う。寝屋川市駅側仮線区間では22年度に仮線、25年度に高架橋を施工開始予定。中央部では24年度、高架橋工事に着手、香里園駅側仮線区間は25年度に仮線、27年度に高架橋の工事を始める。
 第2工区は香里園駅付近の延長609メートル。22年度に仮駅舎、24、25年度に仮線、27年度に高架橋の工事に着手。
 第3工区は光善寺駅付近の延長1681メートル。香里園駅側の一部が仮線方式で、それ以外は別線方式。仮線区間は24年度に仮線、27年度に高架橋に着工予定。駅部と別線区間は22、23年度に駅改造・高架橋の工事を始める計画。
 第4工区は国道1号交差部を含むひらかたパーク(枚方市枚方公園町)付近の延長969メートル。ケーソン基礎工事と橋脚工事、国道1号をまたぐトラス桁架設を行う上下高架工事区間は22年度に工事を開始し、それ以外の区間では25年度の高架橋着工を見込む。
 第5工区は枚方公園駅付近の延長1020メートル。光善寺駅側と駅付近は別線方式、枚方市駅側が仮線方式。22年度に枚方市駅側仮線に着工。25年度に駅改造、26年度に光善寺駅側高架橋、27年度に駅部高架橋と仮線高架橋の工事を始める予定だ。
 事業区間は寝屋川市幸町と枚方市岡南町の間。寝屋川市区間は約2・1キロ、枚方市区間は約3・4キロ。区間内21カ所の踏切を除去して交通渋滞の解消を図るため、複線の京阪本線とその間にある香里園駅、光善寺駅、枚方公園駅周辺を高架化する。府と京阪による協定締結を踏まえ、京阪は5工区の施工者を決めた。

(日刊建設工業新聞様より引用)