愛知県/473号槻・神田トンネル(愛知県設楽町)が起工、施工は前田建設JV

 愛知県が建設する「道路改良事業一般国道473号槻トンネル(仮称)及び神田トンネル(仮称)建設工事」の起工式が、19日に東栄町の坑口付近で行われた。施工は前田建設・太啓建設・波多野組JV。槻(つき)トンネルは2026年、神田(かだ)トンネルは27年の貫通を目指す。
 式典には関係者約60人が出席。中島一県建設局長、峰野修県議会議員、村上孝治東栄町長、久保田美智雄設楽町副町長、稼農泰嘉前田建設常務執行役員中部支店長が鍬を入れ=写真、工事の安全と早期完成を祈願した。
 中島局長は「三遠南信自動車道につながり、地域間連携などに大きな役割を果たす。早期の開通を目指す」とあいさつ。村上町長は「災害時の迂回(うかい)路などの観点から重要な路線。安全に工事を進めてほしい」と述べた。久保田副町長は土屋浩町長の祝辞を代読し、「現道は大雨時の雨量規制など課題を抱える。新しい道路の早期完成を期待する」と話した。その後、事業概要を原勝県新城設楽建設事務所長が説明した。
 稼農支店長は「地域の期待を受け、身の引き締まる思い。施工者一丸となり、良いトンネルを造る」と力を込めた。
 2本のトンネルは現道の線形不良区間に代わる新ルート「月バイパス」を形成する。安全・安心で円滑な交通アクセスの確保に貢献する。掘削は東側から西側に向かって進める。槻トンネルの延長は1877メートル、神田トンネルは480メートル。トンネル部の幅員は9・5メートル。
 □畑宏幸所長(前田建設)の話□
 「安全や周辺への環境配慮に注力して施工を進める」。

(km5002h_admin様より引用)