虎ノ門一・二丁目地区再開発(東京都港区)/12月14日に鹿島で既存解体着手/組合

 東京都港区の虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合(早津功理事長)は14日、既存建物の解体工事に着手する。地区内に集積する建物を段階的に解体していく計画で、今回初弾として3棟を鹿島の施工で除却する。本体工事では敷地を4街区(A-1~4)に分け、総延べ床面積25万3100平方メートルの再開発ビル3棟を建設する。東京メトロ日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」も一体的に整備されている。
 再開発は19年3月の権利変換計画認可、同10月の着工、23年2月の竣工を目指す。総事業費は2126億円。参加組合員として森ビルが参画し、設計にも協力する。計画地は港区虎ノ門1、2(地区面積2・2ヘクタール)。敷地の北側500メートルに東京メトロ銀座線虎ノ門駅が位置し、20年には隣接する国道1号(桜田通り)直下で虎ノ門ヒルズ駅が供用を開始する。
 14日に開始する解体工事の名称は▽虎ノ門11森ビル解体工事(工期=19年10月31日)▽同15森ビル解体工事(同=同9月30日)▽T邸解体工事(同=同3月8日)。建物規模は虎ノ門11森ビル(虎ノ門2の11の1ほか)がSRC造地下2階地上11階建て延べ1万3681平方メートル、同15ビル(同2の16の1)は同地下1階地上11階建て延べ1万0840平方メートル。T邸(同2の11の6)は木造2階建て延べ97平方メートルの規模。
 本体工事では敷地中央のA-1街区に地下4階地上49階建て延べ23万6420平方メートル(高さ265メートル)の複合ビルを新築する。ビジネス拠点となるオフィスフロアや国際水準のホテル、集会場、店舗などを入れる。
 敷地東側のA-2街区に地下3階地上4階建て延べ8780平方メートル(同26メートル)、西側のA-3街区には地下1階地上12階建て延べ7900平方メートル(同59メートル)の施設をそれぞれ整備する。両施設はA-1街区のビルと歩行者デッキでつなげる計画だ。A-4街区は公園を配置する。

(日刊建設工業新聞様より引用)