首里城復元/安倍晋三首相「政府の責任で」/関係閣僚会議で表明

 政府は焼失した首里城(那覇市)の復元に向け、6日に官邸で関係閣僚会議の初会合を開いた。安倍晋三首相は「一日も早く復元できるよう、必要な財源を含め政府として責任を持って全力で取り組む」と表明した。首里城が国営沖縄記念公園の敷地内にあることから、政府は2019年度補正予算への関係費計上も視野に、復元事業を主導していく方針だ。
 会議は菅義偉官房長官を議長に、赤羽一嘉国土交通相、衛藤晟一沖縄・北方担当相ら閣僚7人で構成。安倍首相は「政府一丸となって復元に取り組むとともに、観光振興など地元ニーズに対応した施策を推進してほしい」と指示した。
 菅官房長官は同日の記者会見で「具体的な対応は財政措置を含めて今後早急に検討していきたい」とした上で、「(復元事業に当たって)防火対策に加えて木材の調達、職人の確保などの課題が指摘された。関係省庁一体となり早急に詰めていきたい。全体を取りまとめる事務局をつくって対応していきたい」との考えを示した。

(日刊建設工業新聞様より引用)