鹿児島市/新学校給食センター整備基本計画素案、2階延べ5100~5500平米想定

 鹿児島市は、自校方式校の施設の老朽化や現給食センターの飽和化の改善を目的に新設する新学校給食センター整備基本計画の素案をまとめた。提供食数を1日当たり1万食程度と設定し、施設規模はS造2階建て延べ約5100~5500平方メートルと想定した。用地取得費などを除く概算の施設整備費は約43億円を見込む。2023年度中に基本計画を策定し、24年度にPFI導入可能性調査を行い、事業手法を決める。
 基本計画の素案によると、新学校給食センターは現在の松元給食センター(上谷口町)の移転建て替えに加え、中央給食センターと谷山給食センターの処理能力を上回る飽和分と老朽化する自校方式分も取り込むとしている。
 建設予定地は石谷町の私有地(敷地面積約1万2000平方メートル)。現在、農業振興地域内の農用地区域であることから除外手続きが必要となる。
 事業手法は近年給食センターを整備した他の自治体が採用している事業手法状況を踏まえ、従来方式とDBO(設計・建設・運営)方式、PFIのBTO(建設・移管・運営)方式を比較。財政負担の縮減や民間ノウハウの活用などの観点からDBO方式とBTO方式が優位と判断し、両方式に主眼を置き具体的に事業を進めるとした。
 DBO方式かBTO方式で行う場合、25~26年度に事業者選定を行い、26~29年度に設計・建設を進め、29年度の供用開始を目指す。
 基本計画策定業務はパシフィックコンサルタンツが担当。

(日刊建設工業新聞様より引用)