鹿児島県霧島市/医師会医療センター整備基本計画案/延べ2・3㎡、事業費133億円

 鹿児島県霧島市は、老朽化や狭あい化などの課題を抱える公設民営の市立医師会医療センターの建て替えに向けた施設整備基本計画案をまとめた。建設地は隼人町松永の現在地、病院本体の規模は延べ約2万2860平方メートル。概算事業費は約133億円を見込む。19年度に設計着手し21年度後半の着工、23年度の完成・開院を目指す。
 案によると新病院の病床数は現状維持の254床(一般250、感染症4床)、診療科は11科追加し24科。建物は低層階に外来機能や救急機能、中央診療部門、手術室エリアなどを設け、中層階は事務管理エリア、高層階は病棟とする。
 災害対応として免震構造などの採用を検討するほか、外構部分にヘリポートを設置し、非常用電力供給設備などを充実させ、備蓄倉庫も設ける。
 建設予定地は敷地西側の空地。桜島や霧島山への眺望を考慮した施設配置計画とする。比較的新しい救急外来・手術棟は新病院と接続して有効利用し、リハビリテーション棟・緩和ケア病棟も有効利用するが病院機能以外の用途を今後検討する。
 整備手法は従来方式のほか、設計・施工一括発注(DB)方式、施工予定者が設計を支援するECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式、PFIなどを検討する。
 概算事業費のうち設計・監理費に約4億円、病院本体と駐車場、外構の工事費に約105億円を見込む。基本設計の期間は10カ月、実施設計の期間は8カ月、工事期間は28カ月を予定している。
 パブリックコメントの結果を踏まえ3月中をめどに基本計画を正式決定する。
 基本計画策定業務はアイテックが担当。

(日刊建設工業新聞様より引用)