神戸市/西神戸ゴルフ場跡地産業団地整備(西区)都計案を縦覧、23年度に準備工

 神戸市は、西区で整備を計画している新たな産業団地の都市計画案の縦覧を開始した。既存の「神戸複合産業団地(神戸テクノ・ロジスティックパーク)」の南側に隣接する旧西神戸ゴルフ場跡地(西区押部谷町木見ほか、約103・6ヘクタール)を造成・開発する計画。団地面積を実質的に拡張することで機能を強化する。2023年度は準備工に着手する予定。縦覧期間は25日まで。都市局都市計画課で同日まで意見書を受け付けている。
 西神戸ゴルフ場跡地のうち北側(約52・6ヘクタール)を工業系、南側を業務系(約51ヘクタール)としてそれぞれ開発する。北側の名称は「西神第4地区工業団地造成事業」。工場敷地が約26・5ヘクタールを占め、そのほか道路(約1・6ヘクタール)や緑地(約24・5ヘクタール)で構成する。
 南側の名称は「西神第2流通業務団地」。神戸テクノ・ロジスティックパーク内に立地する西神流通業務団地(西区見津が丘、約116・3ヘクタール)の次期工区として開発する。敷地の内訳は流通業務施設用地が約21ヘクタールで、既設の県道神戸三木線を含む道路が約3・9ヘクタール、緑地が約27ヘクタールとなる。
 周辺の自然環境と調和をさせるため、いずれも緑地は敷地面積の45%以上を確保する。新設する区画道路の幅員は12~16メートルを計画する。
 環境影響評価(環境アセス)書によると、西側に5カ所の洪水調整池(計3・3ヘクタール)を整備する。造成工事では土量は切り土が約325万9000立方メートル、盛り土が約309万9000立方メートルを想定。切り土と盛り土の場内バランス利用に努めつつ、余剰分の残土は建設リサイクルガイドラインに基づき他工事で使用する。
 工事用車両は東側から県道小部明石線、南側から県道神戸三木線バイパスを経由して入場する走行ルートを想定する。
 準備工に続き、24年度に土工と調整池工に着手し、25年度に造成工事を本格化する。26年度ごろに順次分譲を開始し、29年度に造成を完了する見込み。32年度までに入居事業者の建築工事が完了する予定。

(日刊建設工業新聞様より引用)