竹中工務店ら6社/建築ボード材加工支援機械を開発/墨付け作業などが不要に

 竹中工務店ら6社は9日、建築内装仕上げ材(ボード材)の加工を支援する機械を開発したと発表した。専用スマートフォンアプリに寸法を入力すれば、ボードの加工切断ができる。材料加工前の墨付け作業が不要となり、生産性向上につながる。加工されたボードを貼り付けている間に次のボードの寸法を送信することで、順次、ボード加工を進められるため、加工時間も短縮できる。レンタルや販売も行っていく予定だ。
 建築仕上げ材加工アシスト機「iBow(アイボー)」は、同社のほか、爽美(大阪市北区、小野田拓也社長)、アクティオ、カナモト(札幌市、金本哲男社長)、朝日機材(東京都墨田区、伊藤雅哉社長)、AvalonTech(大阪府池田市、霍達社長)が共同開発した。本体重量は80キロで、作業場所への持ち運びが容易にできる。
 ボード材は同機のフレームに積み上げてセットする。長さ1820ミリ、幅910ミリまでのサイズで、厚み9・5~21ミリのボード材に適用が可能。本体フレームのたわみ量を補正するとともに、基準点と測定点20カ所を事前にダイヤルゲージで計測しておくことで、ボード材のたわみを演算したり補正したりすることが可能。これにより正確に加工できるという。切断と同時に面取り加工を行う切削刃を開発しており、手作業によるやすり掛けが不要となる。
 11月中旬から関西のオフィスビルで試行を始める。来年6月ごろには10台を投入し、レンタルと販売を開始するとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)