大成会福岡記念病院/西鉄から移転建て替え用地取得、最大延べ1・8万平米想定

 社会医療法人大成会福岡記念病院(黒田康夫理事長)は、病院の移転建て替え用地を西日本鉄道から取得する。福岡市早良区西新2丁目に西鉄グループが保有する土地(敷地面積7322平方メートル)と建物(延べ1万2903平方メートル)の譲渡契約を28日に締結した上で、2023年4月1日に物件の引き渡しを受ける。建て替え計画は未定だが、都市計画上、最大で延べ1万8000平方メートル近い建物となりそうだ。
 西鉄が譲渡するのは、西新2の10の1の西新パレス(敷地6216平方メートル、延べ1万2216平方メートル)と同2の10の16の住まいのギャラリー西新店(敷地1106平方メートル、延べ687平方メートル)。経営資源を有効活用する観点から、建て替え用地の取得を希望する大成会に売却することを決めた。固定資産譲渡によって西鉄は連結で約65億円、単体で約58億円の譲渡益を得る。
 大成会が取得する土地と建物は、明治通りを挟んで福岡記念病院(西新1の1の35)のほぼ向かいに位置する。都市計画上の容積率は敷地内で混在するが、平均すると245%となる。これを最大限活用して今後、建て替え計画を具体化していく。
 病院の既存建物は▽本館(1993年完成、RC造7階建て)▽南館(76年完成、RC造地下1階地上5階建て)▽リハビリ棟(2008年完成、8階建て)▽リニアック棟(15年完成、地下1階地上5階建て)-の4棟で構成。総延べ床は1万4868平方メートル。移転建て替えによって、既存建物の老朽化と狭あい化という課題を解消したい考えだ。病床数は地域の医療計画から、現在の239床を維持する。

(日刊建設工業新聞様より引用)