大阪府/寝屋川流域調節池太平集水区基本設計入札公告、6月27日まで参加受付

 大阪府寝屋川水系改修工営所は、寝屋川流域の太平集水区で新たな調節池を整備する。2024~25年度に基本設計を行い、26年度以降の詳細設計、着工を目指す。基本設計の委託先を決める一般競争入札は21日に公告した。入札参加申請を27日まで受け付け、7月9日に開札する。調節池は一時的に雨水を貯留し、洪水のピークカットを行うことで周辺の浸水被害を軽減する。順調に事業が進めば、同流域で27カ所目の調節池となる。
 基本設計の業務名は「寝屋川流域調節池(太平集水区)基本設計委託」。参加資格は大阪府測量・建設コンサルタント等競争入札参加資格で「建設コンサルンタト(河川、砂防および海岸・海洋)」「同(下水道)」「同(鋼構造およびコンクリート)」の全ての認定を受けていることなど。履行期間は26年2月25日まで。
 新たな調節地は萱島東公園の一部飛び地(寝屋川市萱島東3の28)に整備する。地下箱式で約1万2000立方メートルの容量を見込む。基本設計では調節池本体の基本的な構造や配置を決める。併せて接続する取水施設や、排水するためのポンプ施設なども検討する。
 寝屋川流域の河川整備計画では、44年度までに流域全体で40万立方メートルの貯留容量を確保する目標を掲げている。現時点で24カ所の調節池が整備されており、布施公園調節池と加納元町調節池(1期)の2カ所が事業中。布施公園は地下箱式で1万8000立方メートル、加納元町はシールド形式で2万7000立方メートルの容量を確保する。布施公園は工事中、加納元町はシールドマシンを製作している。
 寝屋川流域では、浸水被害の軽減に向け調節池などの整備を順次進めている。

(日刊建設工業新聞様より引用)