日本工営/本社ビルに託児所開設/コンサル業界初、子育て世代も働きやすく

 日本工営は3日、乳幼児のいる女性社員が安心して働けるよう、東京・九段の本社ビルに託児所「N-Kids」を開設した。同社グループの社員(派遣社員を含む)が利用でき、生後3カ月から6歳(小学校就学前)までの乳幼児を預かる。同社によると、事業所内に託児所を設けたのは建設コンサルタント業界では初めて。
 本社敷地内にあった平屋の空き建物(面積100平方メートル)を改修した託児所は、保育室や乳児室、離乳食などを作るキッチン、洗濯室やシャワー室、子ども用トイレなどを完備。保育園に入ることができるまでの定期利用のほか、都内への出張時や保育園の休園日、社員のリフレッシュ休暇などでの1日単位の利用も可能。運営は法人向け保育サービス事業を展開する明日香(横浜市西区、原田浩子代表取締役)が担当する。
 同日、現地で行われた開所式では、有元龍一社長ら関係者がテープカット。有元社長は「託児所の開設によって当社のワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の調和)の取り組みは、社会に役立つ仕事をしっかりと行いながら豊かに暮らすという次のステージに移った。利用者の目線に立った安全・安心の運営をお願いしたい」と述べた。
 開園時間は土・日曜・祝日(同社休業日を含む)を除く平日午前7時30分~午後7時。1日当たりの保育料は0~2歳児が1700円、3歳児が1100円、4~5歳児が900円。
 同社には6歳未満の乳幼児がいる女性社員(グループ企業含む)が首都圏で約400人在籍。開設前の説明会には約60人が参加したという。今後、託児所の運営を介して育児休業からの早期復帰や、海外事務所・支店から転勤後の業務継続への支援を目指す。

(様より引用)