東京・日本橋(中央区)新たな再開発始動/日本橋本石町一丁目地区で準備組合設立

 東京都中央区の「日本橋本石町一丁目地区」で、新たに再開発準備組合が立ち上がった。日本銀行本店の南側に隣接する地区を対象に開発の検討を深める。事業協力者には地権者の三菱地所が参画。大規模再開発が続く日本橋エリアで、新たなプロジェクトが動き出すことになる。
 計画地は日本橋本石町1の1~3の一部。東京メトロ半蔵門線三越前駅に近接する。現地には三菱地所が所有する「三菱ケミカル日本橋ビル」などが立地している。昨年度に地元組織が立ち上がり、街づくりの検討を深めてきた。
 日銀通りを隔てて東側に隣接する「日本橋室町一丁目中地区」(日本橋室町1の1~4)でも、昨年度にまちづくり検討会が立ち上がった。「日本橋三越本店」などが立地し、三越伊勢店ホールディングス(HD)が検討会に参画している。当初は本石町一丁目地区との一体的な開発も視野に入れていたが、個別の事業として開発を検討していくことになった。
 首都高速道路の地下化を見据え、日本橋川沿いでは複数の再開発が進む。現在は4地区の再開発事業が都市計画決定の告示を受けている。「日本橋一丁目1・2番地区」の再開発事業も6月に手続きに入っており、今秋にも都市計画決定の告示を受ける見通しになっている。

(日刊建設工業新聞様より引用)