鉄道運輸機構/リニア新幹線・中央アルプストンネル工事WTO入札公告

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構鉄道建設本部関東甲信工事局は21日、「中央新幹線、中央アルプストンネル(松川)外」工事の一般競争入札(WTO対象)を公告した。JR東海から一部受託したリニア中央新幹線建設事業の対象工事。長野~岐阜県間に整備する中央アルプストンネル(延長約23キロ)と風越山トンネル(同5・6キロ)のうち、今回発注する工事では中央アルプスが約4・9キロ、風越山が約2・3キロを施工する。
 施工体制確認型総合評価方式、総価契約単価合意方式を採用する。提出書類通知書を電子入札システムで送信した上で、申請書を10月24日まで契約課への持参か郵送で受け付ける。入札書の提出期限は12月7日。同9日に開札する。
 入札には、同局、東京支社、長野工事事務所のいずれかの管内(信越)で土木とプレストレストコンクリートの競争参加資格の認定を受けている2または3者構成のJVが参加できる。土木の客観点数が代表者は1400点以上、そのほかの構成員は1200点以上あることが条件。代表者は01年度以降に元請としてNATMによる鉄道トンネル(内空断面50平方メートル以上、延長1000メートル以上)の新設を施工した実績などを求める。
 工事場所は長野県飯田市内(中央新幹線品川起点183キロ480メートル~190キロ772メートル間)。延長2334メートルの風越山トンネル(黒田)、同1063メートルの黒田斜坑、同4867メートルの中央アルプストンネル(松川)を整備する。使用する主な資機材は生コンクリート約9万1000立方メートル、セメント約7200トン、鋼製支保工約2470基、ロックボルト約4万3000本など。工期は101カ月間。
 中央アルプストンネルの発注手続きは、JR東海から関連業務を受託した鉄道運輸機構が担当する。同トンネルの初弾工事として「中央新幹線、中央アルプストンネル(山口)」の施工者を決める一般競争入札(WTO対象)は7月15日に開札され、137億9599万円で鹿島・日本国土開発・吉川建設JVが落札した。施工延長は約4・7キロ。工期は76カ月間。

(日刊建設工業新聞様より引用)