静岡県/ECIの食肉センター再編整備、参加意欲など把握へアンケート実施

 静岡県は、施工予定者が設計を支援するECI方式での発注を予定している「静岡県食肉センター(仮称)新築他工事」に関するアンケートを実施する。事業スケジュールなどが変更になったことから、昨年3月のサウンディング(対話)調査に続き、改めて参加意欲や課題などを把握する。エントリーシートの提出期限は12日。回答期限は19日。調査結果を踏まえ、県は早急に事業者の公募手続きに入りたい考えだ。
 食肉センターの再編整備計画では、既存の施設を操業しながら新築、増築、改修などを複数年にわたって行う。安全面への配慮や、高度な衛生管理基準を維持しながら複雑なプラント設備を整備する必要があるためECI方式を採用する。
 工事の参加資格は、建築企業を代表とするプラント設備企業との異工種JVを想定。アンケート対象は建築一式工事の総合評定値1200点以上の者とした。アンケート参加者には基本設計書案を提供する。
 見直し後のスケジュールは、2022~23年度に実施設計、設計技術協力業務、受水槽設置等工事。24~26年度で本体工事を行う。工事は国の補助金の関係で単年度ごとの契約となる。
 この事業は、JA静岡経済連の小笠食肉センター(菊川市赤土)と浜松市食肉地方卸売り市場(東区上西町)の機能を統合する。小笠食肉センターの敷地内に小動物処理棟(S造2階建て延べ6232平方メートル)や病畜棟(S造平屋91平方メートル)などを新設。大動物処理棟(S造平屋926平方)を増築し、既存施設は改修する。基本設計は横河建築設計事務所が担当。実施設計の委託方法は未定。

(日刊建設工業新聞様より引用)