三菱重工業/東京・田町(港区)の自社ビル建替、高さ150メートル規模の戦略拠点に

 ◇23年竣工めざす
 三菱重工業は、東京都港区に所有する賃貸ビル「第一田町ビル」を含む一画(敷地面積約8650平方メートル)を隣接地権者らと共同で一体開発する。首都圏のオフィス機能を再構築する一環で、建て替え後の建物は高さ150メートル規模で、同社グループの戦略的活用拠点となる。設計者は非公表。事業スケジュールや施設計画などの詳細は未定。2023年の竣工を目指す。
 第一田町ビルの所在地は港区芝5の33の8(敷地面積5469平方メートル)。JR田町駅と都営地下鉄三田駅に近接し、周辺では大規模再開発事業が進んでいる。建物の規模はS・RC造地下3階地上9階建て延べ4万2460平方メートル。施工は清水建設が担当した。築50年が経過していることから、周辺の地権者を含めて一体開発することにした。
 建て替え後のビルは自社グループの活動拠点オフィスのほか、他のテナントにも賃貸する計画。国際ビジネス交流や最先端技術・情報の発信拠点としての機能を持たせ、利便性向上や床面積の増大などによって建物の収益性を大幅に高める。地域の防災機能や低炭素・省エネルギー技術なども積極的に導入する。
 同社は首都圏オフィスの再構築に当たり、三菱地所らが東京・丸の内地区で建設中の複合型高機能ビル「(仮称)丸の内3-2計画」(18年10月竣工予定)の高層階6フロア(約1万8900平方メートル)を借り受け、グローバル本社機能を移す。
 第一田町ビルの建て替え事業で完成したビルには、現在の品川本社ビルや横浜ビルなどに分散している事業推進機能やサポート機能を集約・再編していく考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)