国交省、東日本高速会社/外環道・千葉区間が全線開通/千葉県市川市で式典開く

 国土交通省と東日本高速道路会社が整備してきた東京外かく環状道路(外環道)の千葉県区間が2日に全線開通し、千葉県市川市で式典が開かれた。石井啓一国交相や廣瀬博東日本高速会社社長、森田健作千葉県知事ら約600人が出席し、計画から約半世紀を経て開通した同区間の門出を祝った。
 開通したのは三郷南インターチェンジ(IC、埼玉県三郷市)~高谷ジャンクション(JCT、千葉県市川市)間の約延長15・5キロ。掘割形式の半地下構造などが採用され、地上部には国道298号が整備された。
 式典で石井国交相は「地元をはじめ、多くの関係者に心からお礼申し上げる。利便性や生産性の向上、広域的な観光交流の促進、広域防災機能の効果などは首都圏に広く及ぶ」とあいさつ。3環状道路などの道路ネットワーク整備について、「今後も全力で事業を進める」と意欲を示した。
 森田知事はストック効果への期待感を示すとともに、「外環道未整備区間の整備により、東京湾アクアラインと一体となった環状道路の機能が発揮され、本県の利便性の向上が図られることを期待している」と述べた。廣瀬社長は「道路が地域の皆さまに愛され活用される大切な道路となるよう努力する」と語った。
 テープカットとくす玉開披が行われた後、石井国交相らによる通り初めが実施された。同区間の開通で全長約85キロの外環道は約6割が完成した。

(日刊建設工業新聞様より引用)