岐阜県中津川市/新町ビル跡地活用施設基本計画策定業務プロポ公告

 岐阜県中津川市は11日、「新町ビル跡地活用施設基本計画策定業務委託」の公募型プロポーザル募集要項を公表した。中心市街地の核となる交流やにぎわいを創出する公共複合施設の整備に向け、民間活力の導入検討も含め計画をまとめる。参加申込書と企画提案書の提出期限は11月9日。2段階審査を経て同18日に候補者を決定する。委託上限額は810万円(税込み)。
 旧ユニーがあった新町ビル跡地(新町)の敷地面積は約3500平方メートル。市がまとめた中心市街地活性化まちづくり構想では、公共施設の集約・統合の一環として駅前ビル(にぎわいプラザ)の子育て支援センター、青邨記念館、中山道歴史資料館などの機能を新町ビル跡地に集約。市民の交流、文化の発信、にぎわい空間の創出を実現する複合公共施設を整備する。
 一方、市が15年度に実施した複合交流施設基本調査・構想策定業務の報告書によると、新町ビル跡地だけの開発規模では、施設内にすべての機能を受け入れることができないことも分かった。このため、新町ビル跡地とその周辺も含めた活用計画をまとめる。
 具体的には、公共と民間の導入機能、事業用地の範囲や施設規模、配置などを検討し施設計画(モデルプラン)を作成。また、民間活力を導入する場合の官民の役割分担、事業方式などを検討する。併せて、設定した事業スキームを基に民間事業者に対し事業参画や創意工夫の可能性、事業採算性、課題などについて調査する。参加資格は、▽岐阜、愛知、長野県内に本社または支社▽過去10年以内に国や自治体などの複合公共施設の基本構想または基本計画策定の実績-など。履行期間は17年3月31日まで。
 新町ビル跡地は当初、新図書館を建設する予定で11年度に工事がスタートしたが、市長交代に伴い計画を中止。新たな土地活用の検討を進めていた。新施設の整備に当たって、市は財政負担を軽減するため民活導入に加え▽既に施工済みの基礎杭の活用▽公共施設のスクラップアンドビルド-による経費削減を目指している。
 募集要項などは市ホームページに掲載。資料の提出、問い合わせ先は商工観光部商業振興課中心市街地活性化担当(電話0573・66・1111、内線4266)。

(日刊建設工業新聞様より引用)