広島八丁堀3・7地区再開発準備組合(広島市中区)/3棟総延べ約6・8万平米規模に

 ◇事業協力者は大成建設
 広島八丁堀3・7地区市街地再開発準備組合(理事長・砂原傑砂原組社長)が、広島市の中心市街地で計画する再開発事業の概要が明らかになった。対象地約1・2ヘクタールを二つの街区に区分し、3棟総延べ約6万8100平方メートルの再開発ビルを整備する。2021年度に都市計画決定、22年度に本組合を設立し、23年度以降の着工、28年度内の事業完了を目指す。概算事業費は300億~400億円を見込んでいる。事業協力者として大成建設が参画している。
 再開発の対象地は、広島市中区八丁堀3、7。広島YMCAがある南側街区と、京口門公園や幟会館を含む北側区域を合わせた約1・2ヘクタール。北側街区の建物(A棟)は、16階建て延べ約2万5400平方メートル。中・高層部に国際的な教育機能と業務機能を持つフロア、低層部に一部商業機能と福祉機能を配置する。南側街区には2棟を建設。B-1棟は28階建て延べ約2万6700平方メートルで、住宅・地域貢献施設を整備。B-2棟(業務・商業)は地下1階地上15階建て延べ約1万6000平方メートルとし、業務・商業の高規格業務ビルとする。A棟を先行整備し、竣工後にB棟建設に着手する。
 再開発準備組合では、広島のビジネスの中心部である紙屋町・八丁堀地区にふさわしい、これからの時代を見据えた高規格オフィスの整備、老朽化が目立つ現京口門公園を開放的で明るい都心型公園に再整備、広島YMCAのリニューアルを図ることで、八丁堀エリアにとどまらず、広島の都心部、さらに広島県の将来の魅力ある街づくりに貢献したいとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)