成田空港会社/千葉港石油ターミナル揚油設備の新桟橋が11月12日供用

 成田国際空港会社が千葉港の石油ターミナル(千葉市美浜区)に整備していた揚げ油設備の新桟橋が12日に供用する。長さ約150メートル。配管設備や基礎のコンクリート構造物で構成。2011年3月の東日本大震災を受け、強靱化の検討に着手。構想から約10年で完成した。陸側の護岸の耐震補強も行った。整備に約50億円を投じた。施工を土木設備は東亜建設工業、配管設備は日揮が担当した。
 12日に現地で供用記念式典を開く。外港の4・5号桟橋の近くにあった旧1号桟橋に代わる新しい1号桟橋を内港に整備した。国内の製油所から航空燃料を運搬する最大クラスの6000トン級タンカーが着桟できる。波風の影響を受けにくく、天候に左右されずに着桟可能。タンカーからは2本の配管で同時に荷揚げする2系統同時揚油方式を採用し、設備能力は6000DWT(載貨重量トン数)。新1号桟橋の稼働で千葉港の石油ターミナルの揚げ油能力は従来の約1・4倍の年間900万キロリットルになる。燃料は石油ターミナルから成田空港までの約47キロの専用パイプラインで輸送される。

(日刊建設工業新聞様より引用)