東京都住供/大蔵住宅建替(東京都世田谷区)/4期に分割、30年までの完了めざす

 東京都住宅供給公社は、世田谷区にある大蔵住宅の建て替え事業に着手する。工期を4期に分け、計1250戸を整備する計画。1期事業では、18年2月ごろに既存建物の解体工事に着手し、19年5月~21年5月に本体工事を行う。1期事業の基本・実施設計、既存建物除却設計は安井建築設計事務所が担当。施工者は決まっていない。
 2期事業は21~25年ごろ、3期事業は25~27年ごろ、4期事業は28~30年ごろを予定している。いずれも設計、施工者は未定。
 所在地は大蔵3(敷地面積約7・2ヘクタール)。小田急線成城学園前駅の南東側に位置し、世田谷通りに面する。昭和30年代に建てられたRC造5階建ての住宅30棟(計1264戸)が立ち並ぶ。
 1期事業の計画名は「(仮称)コーシャハイム大蔵(第1期)B街区(保育所含む)、C-1街区」。B街区(敷地面積1万1900平方メートル)の既存住宅7棟(計340戸)と、C-1街区(同4700平方メートル)の既存住宅3棟(計150戸)を順次解体。B街区には住宅3棟(RC造10階建て総延べ1万8500平方メートル、計305戸)、C-1街区には住宅2棟(同5階建て総延べ4850平方メートル、計82戸)を建設する。B街区の南側とC-1街区の北側には公園を設け、区に移管。周辺の区画道路の整備も行う。
 このほか1期事業では、既存の保育所を運営する社会福祉法人けやき福祉会(世田谷区、細渕順一理事長)が、B街区内で保育所の新築・移転を行う。建物規模はRC造3階建て延べ1430平方メートル。
 2期事業では、A街区(敷地面積1万6100平方メートル)に14階建て、約560戸の住宅棟を建設する。C-3街区(同2500平方メートル)とC-4街区(同4900平方メートル)にはそれぞれ福祉施設を建設する。福祉施設の整備、運営者は未定。
 3期事業では、C-2街区(敷地面積9800平方メートル)に5階建て、約180戸の住宅棟を整備。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の建設も予定している。
 4期事業では、D-1、D-2街区(敷地面積6700平方メートル)に5階建て、約120戸の住宅棟を建設する。

(日刊建設工業新聞様より引用)