山口県宇部市/新庁舎設計プロポ公告/10月28日まで参加受付

 山口県宇部市は11日、「宇部市新庁舎建設基本・実施設計業務」の委託先を選定する公募型プロポーザルを公示した。代表企業枠と市内企業枠(JV構成員候補者)それぞれに分けて公募、選定する。代表企業枠の最優秀提案者が市内企業枠の中から1者以上を選定してJVを結成する。参加表明の受け付けは代表企業枠、市内企業枠とも28日まで。代表企業枠は12月16日まで技術提案を求め、同23日に公開ヒアリングを実施する。17年1月6日に特定結果を通知し、同1月20日までにJV協定書の提出を求める。業務の委託費上限は2億8989万円。履行期間は19年3月15日まで。
 参加資格は、建築関係建設コンサルタント業務に登録されていること。代表企業枠の応募者は、延べ1万平方メートル以上の庁舎の基本・実施設計業務(新築設計に限る)のうち、16年9月30日までに実施設計を完了した実績があることなど、市内企業枠の応募者は、市内に本社または本店があり、公共施設の基本設計または実施設計の実績があることなどが条件。
 計画地は現市庁舎がある常盤町1の7の1。敷地は約1万5400平方メートル。計画施設規模は延べ1万8500平方メートルを想定し、構造などは設計段階で検討していく。概算予定工事費は約93億4000万。19年度以降の工事発注を予定している。
 業務内容は宇部市本庁舎と宇部税務署の合築施設整備、既設建物解体の基本・実施設計業務一式。この中でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)等の3次元建物情報モデル構築による各種空間計画の検討と市民向け公表用動画データの作成(基本設計、実施設計)や、市庁舎と税務署の合築に伴う検討業務、ライフサイクルコストを含めた長期修繕計画・建物保全データ、地盤補強計画、広場設計なども行う。
 技術提案に際しては、▽「緑と花と彫刻のまち」宇部の美しさを感じ、まちづくりを先導する庁舎の実現に向けた設計上の留意点▽市庁舎と税務署の一体的整備のメリットを生かした誰もが利用しやすい庁舎の実現に向けた設計上の留意点▽ライフサイクルコストに配慮し、経済性を兼ね備えたスマートビルの実現に向けた設計の留意点▽その他、基本計画の趣旨を踏まえ、特に重視する設計上の配慮事項-をテーマに設定している。

(日刊建設工業新聞様より引用)