東北整備局/気仙沼湾横断橋の上部工初弾発注へ/補正予算に工事費計上

 東北地方整備局は17年1月以降、気仙沼湾横断橋の上部工に着手する。11日に成立した政府の第2次補正予算に工事費が計上され、同局の発注見通し(13日時点)に「国道45号松崎地区上部工工事」が盛り込まれた。第4四半期にWTO対象の一般競争入札手続きを公告する予定だ。同局はこれまで気仙沼湾横断橋の下部工を進めてきたが、17年の年明け以降、いよいよ3径間の上部工に着手する。残りの上部工は来年度以降、複数の工区に分けて発注される。
 気仙沼湾横断橋=完成予想=は、宮城県気仙沼市を通過する三陸沿岸道路で最大の構造物。仙沼湾に架ける長大橋で、斜張橋では東北最長となる。昨年7月に下部工が小々汐(こごしお)、松崎の両地区で本格着工した。
 橋長は1344メートル、最大支間長は360メートル。全体のうち海上部が680メートル、陸上部が664メートル。道路幅員は海上部が14メートル、陸上部が12メートル。
 桁下高さ約32メートルの3+7径間連続鋼箱桁橋と3径間連続鋼斜張橋で構成される。
 完成後は気仙沼道路の気仙沼港インターチェンジ(IC)と大島ICの付近を直結する。
 「松崎地区上部工工事」の工事内容は、鋼橋上部工1橋(3径間連続鋼箱桁橋延長190・5メートル、約1000トン)。同横断橋の上部工の初弾工事となる。概算工事規模は7億4000万~10億円。

(日刊建設工業新聞様より引用)