石油資源開発、三井物産/福島県でガス火力発電事業/エネ系3社参画、17年夏着工へ

 石油資源開発と三井物産が共同で設立した福島ガス発電(FGP、石井正一社長)は11日、福島県新地町の相馬港で計画している天然ガス火力発電事業の実施を決めた。同日のFGPの株主総会で事業化のほか、大阪ガス、三菱ガス化学、北海道電力の3社が追加出資して事業に参画することが決議された。総事業費は1000億円超を見込む。環境アセス手続きの完了を経て、17年夏ごろの着工を予定。施工者は最終選定中で、近く契約する見通し。19年秋の試運転、20年春の商業運転開始を目指す。建設予定地は相馬港4号ふ頭で、石油資源開発が建設を進めている相馬LNG(液化天然ガス)基地の隣接地。
 FGPは電力の安定供給や震災復興を目指す福島県浜通り地域の経済活性化などを目的に、「相馬港天然ガス火力発電所(仮称)」の事業化を進めている。発電所は天然ガスを燃料とするコンバインドサイクル方式の発電設備2基で構成。発電規模は計118万キロワット(1基当たり59万キロワット)。
 発電設備のほか、隣接する相馬LNG基地(18年3月に操業予定)の敷地内に、23万キロリットル規模の地上式LNG貯蔵タンク1基とLNG気化装置を整備する。タンクと気化装置の施工管理と運用、LNGの気化と天然ガスの供給については、石油資源開発への業務委託を予定している。

(日刊建設工業新聞様より引用)