JR東海/リニア新幹線・坂下非常口新設(愛知県春日井市)/前田建設に

 JR東海は、リニア中央新幹線の建設プロジェクトで、「中央新幹線坂下非常口新設」の施工者を前田建設に決めた。公募競争見積もり方式で選定手続きを進め、11日に契約を締結した。契約金額は非公表。大深度地下区間の本線トンネルを構築するシールドマシンの発進立坑となる。リニア新幹線の営業開始後は換気口や非常口として活用する計画で、関連設備や地上工作物の工事は別途発注する。
 坂下非常口の施工場所は愛知県春日井市坂下町・上野町。西側は国道19号、北側は県道199号、東側は同508号に面している。
 都市部トンネル(シールド工法)の発進立坑となる非常口(直径40メートル、深さ85メートル)の設計と施工を一括で行う。工期は19年6月20日まで。
 事業説明会の資料によると、地質状況や深度に応じてRC地中連続壁またはケーソン工法を選定した上で施工する。坂下非常口からは東京、名古屋両方向に向かってシールド機が掘進する。
 春日井市内のリニア新幹線本線部分については、大半が大深度地下トンネル(一部山岳トンネル)となる。同市内には非常口4カ所と保守基地を整備する。

(日刊建設工業新聞様より引用)