東電HD/福島第1原発の廃炉情報誌「はいろみち」創刊/関係者の思い伝える

 東京電力ホールディングス(HD)は、福島第1原子力発電所の廃炉に関する情報を発信する「はいろみち」を創刊した。廃炉作業の進ちょく状況や作業に携わる関係者の思いなどを伝えるほか、地域の人たちの廃炉・復興に向けた願いなどを紹介。2カ月に1回程度のペースで発行する。同社のホームページにアップするほか、福島第1原発を視察や見学で訪れた人たちには冊子(創刊号は5000部発行)を配布する。
 創刊号は、東電HD福島第一廃炉推進カンパニープレジデントで廃炉・汚染水対策最高責任者の増田尚宏氏の「今後30年から40年続く『廃炉事業のみちのり』を伝える情報誌として、多くの方々に長く手に取っていただけるような誌面づくりを心がけてまいります」というあいさつを巻頭に掲載。
 主なコンテンツは放射線データや廃炉現場の紹介、事故から廃炉作業に取り組む所員それぞれの思いを伝えるシリーズ「あの日から」など。地域の人たちへのインタビューでは、福島大学で放射線関連の研究をしている女子学生らが廃炉現場を見た感想や未来への考えなどを語っている。
 創刊号の表紙=写真=は陸側遮水壁凍結プラントでの作業前打ち合わせの風景。表紙のロゴの「M」は手を取り合って協力する「人」を表現している。

(日刊建設工業新聞様より引用)