福岡県太宰府市/五条エリア活性化検討/PPP・PFI視野に

 福岡県太宰府市は五条エリアで駅や公共施設を活用した中心市街地の活性化を検討している。老朽化したいきいき情報センター(五条)の建て替えも視野に今後、周辺道路網の改善や土地の有効活用などを検討し、整備メニューを具体化する。事業手法はPPP・PFIなどを検討する意向だ。
 市街地活性化の検討エリアは西鉄五条駅の周辺。都市計画マスタープランでは「商業・業務・文化中心核」と位置付けられているが、人口減少や住民の高齢化が進んでいる。鉄道により分断され一体的な街づくりが難しいことなども課題となっている。
 このため2020年度に中心市街地活性化検討事業に着手。20年度は都市企画センター(福岡市南区)に関連業務を委託し、エリアの課題抽出を行った。
 周辺の道路は交通渋滞が課題となっているため周辺道路網の改善を検討する。公共施設の活用では駅に隣接するいきいき情報センターの老朽化対策も検討する見込み。活性化の検討は街づくりに関する包括連携協定を締結している西日本鉄道と緊密に連携しながら進める。
 21年度は一般会計当初予算に事業費として387万4000円を計上しており今後、コンサルタントに関連業務を委託する予定。
 いきいき情報センターは文化学習情報センター、生涯学習センター、保健センター、地域包括支援センター、NPO・ボランティア支援センター、トレーニングジム、ショッピングゾーンなどが入る複合施設。
 市の公共施設等総合管理計画によると1980年に完成し、建物規模はRC造2階建て延べ9537平方メートル。長寿命化や建て替え、立地条件を生かした他の施設との複合化の検討が必要とし、施設の建て替えや運営では従来方式に加えPPP・PFIも検討するとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)